東日本大震災により注目されています地震保険についての実状の記事がありましたのでご紹介します。
まず、基本的なこととして損害の認定基準は『全損』『半損』『一部損』の3段階しかありません。
この判断は、査定人の主観で判断される部分も大きいといわれています。
今回の東日本大震災では、こうした査定にかかわる"泣き笑い"が無数に起きているとのことです。
実例として
ケース1:自宅はほとんど無傷だが、窓ガラスが割れ、住める状況ではない。塀も倒壊している。
査定結果は「損壊なし。保険金は0円」だった。玄関扉や窓ガラスは主要構造部ではないので保険の対象にはならない。同様に塀の倒壊も対象外とのこと。
ケース2:湾岸エリアの一戸建て在住。地盤が液状化して、自宅も少し傾いている。
査定結果は、「一部損。5%支払い」という扱いでした。
液状化現象については、液状化特有の損害に着目した損害認定方式があります。
【全損】傾斜1度超。沈下30cm超。
【半損】傾斜0.5から1度。沈下15から30cm。
【一部損】傾斜0.2から0.5度。沈下10からから15cm。
ケース3:「家具などに被害はなかったが、家にあった100点近い皿や食器が全部割れる。
このケースでは「一部損。5%支払い」と査定された。
家財の地震保険は個々の損傷状況では判断されません。
地震保険において家財は、【1】食器陶器類、【2】電気機器類、【3】家具類、【4】身の回り品その他、【5】衣装寝具類の5つに分類されている。
それぞれには査定対象となる代表的な品目が定められており(例えば【1】は食器や調理器具など5項目、【2】はテレビや冷蔵庫など8項目)、そのうち何品目に損傷が生じたかを査定人が調査。5分野の割合を合算して損害の認定を行なう。10から30%で一部損、30から80%で半損、80%以上で全損となる。
つまり、皿が1枚割れても100枚割れても、損害割合は変わらない。『食器陶器類』の『食器』にチェックが入るだけなのです。
ケース4:マイカーが津波で流される。
こちらは「保険料は0円」。東日本大震災で最も多かったトラブルが、車に関する事例だ。自動車は家財とみなされず、悲しいことに、車両保険も地震による損害は補償してくれない。
車両保険に入っていれば、地震による損害でも補償されると思っていた人は非常に多かったのですが、地震特約を付けていなければ、保険金は支払われないとのこと。しかも特約も上限が低く(最大50万円程度)、フルカバーは難しいとのことです。
しかも車両保険の地震特約は、保険会社が積極的に販売してこなかったとのことです。
今回の津波の車が流されていく映像を見て、勧めなくてよかったと胸をなで下ろしていた損害保険会社も多かったはずとのことです。



