タダより高いものはないという先人のありがたい教えはあるものの、やはり「無料」という言葉には
引きが強い。
たとえばある航空会社で「100名に1名の割合で無料航空券進呈」などというキャンペーンを打って
いたら、誰もが「おっ」となるのではないだろうか。
宝くじの当選確率が1000万分の1といわれていることを考えると、100分の1はかなりの高確率だ。
しかし、ちょっと冷静になって考えるとあることに気づく。
100人に1人がタダということは、つまり航空会社にとっては「1%割引」と変わりないということなの
だ。もちろん、当たりかはずれかの宝くじ感覚でみれば、十分心弾むキャンペーンであるが、これな
らいっそ全員の航空券を3%引きにでもしてもらったほうが、よほどうれしいはずである。
何でもかんでも損得で計るのも夢がないが、裏にある数字の本質を見抜けば、「無料」という言葉
にも安易に釣られなくなるかもしれないという話である。



