福岡のある不動産屋さんでは、部屋を原状回復する前に案内し、室内清掃のみでの入居を希望する方には、敷金・礼金を取らない方法を行っているとのことです。
その上、退去時には原状回復費用に関する金銭をもらわない旨を契約書に載せる為、入居者も安心出来るとのことです。
こういった方法をとるのには、借りる側の入居時の契約にかかる初期費用を抑えたいという要望に応えるためとのことで、内見者の半数以上が、清掃のみでの契約になっているとのことです。
もちろん退去した部屋が入居者が長年住んでおり破損や傷みがはげしい場合や、喫煙者でヤニだらけの場合などはさすがに清掃だけでいいという入居者はいないと思いますが、当社管理物件の過去の退去した部屋の中でも半分以上の部屋は、気にしなければ清掃だけで住めるのではないかと思いますので、こういう契約方法はとても面白いなと思います。
貸主側からすると数年前からの原状回復費用の負担が貸主側全負担といってもいいくらいになり、賃貸収入に見合わない原状回復費用がかかるケースが多くなっています。
また部屋を綺麗にし、設備も新しくしないと入居者が決まらないということで、リフォームに費用を掛けてもその分賃料に反映することが出来ないのが今の現状です。
繰り返し退去した部屋が何十年も毎回清掃だけで住む人がいるわけにはいかないとは思いますが、退去するたびに過剰にリフォーム代を支払う必要がないということで、借主・貸主どちらにもメリットがあるのではないかと思います。
この不動産屋さんは、原状回復なしの場合は、敷金・礼金を取らない方法ですが、賃料を少し減額する選択方法もいいのではと思います。綺麗な状態で貸すなら5万円。原状回復無しの状態で入居するな4万8千円といった感じです。
今回のこの話でふと思いましたが、原状回復を隅々まできっちり綺麗にして部屋を貸すこと自体、他のサービス業のように客に迎合しすぎる過剰なサービスになっているのではないかと思います。個人的には住むにおいて失礼のない程度の状態で貸せばいいのではないかと思います。
また、すごく稀なケースになりますが、入居者の中にはどうやって住んでいたのだろうとびっくりするくらい室内が入居当時と変わらないほどの綺麗さで、自分で室内清掃も隅々まで行い退去していく人がいます。そういう入居者ばかりだとありがたいですね。



