平成に入り賃貸住宅の設備などグレードはすごく良くなりました。
しかしながら、それ以前は貸主優位の時代であったためなのか、入居者のことを考えて賃貸物件は建てられてきませんでした。なぜならば、グレードを良くした物件を建てなくても入居者が決まったからです。しかも賃料はどんどん上がっていた時代でもありましたので。
今では時代の変化も有り、バストイレ別・エアコン付・フローリングは当たり前になりましたが、私が学生のころは、バストイレ別なんてほとんどなく、エアコンだって付いておらず、自分で買ったものでした。
昔の賃貸住宅のダメなところは、貸主&建築・建設会社目線でしか物件を建ててこなかったことです。
設備面で言えば3点式ユニットバスや、収納がなかったり、電気コンロにミニ冷蔵庫(実際使い勝手はNGです)、他では6帖の広さも無い部屋や、洗濯機置場の無い部屋などなどです。
賃貸住宅不足もあり、先に書いたように建てれば入居者がすぐ決まっていましたから、現在のように分譲マンション並みの設備や、外観もデザイナーズマンションのように格好良くする必要も発想もなかったと思います。でも時代的にはそのような物件で良かったのです。
しかしながら、賃貸住宅不足が解消され、賃貸市場が成熟したからには、これからは賃貸業というサービス業の一種ととらえ、建物や一部屋一部屋を一商品と考え、入居者(消費者)のニーズに沿った考えのもとでの賃貸経営を考えていかなければならないと思います。
現実に入居者目線にたって建てられた賃貸住宅は、入居者の入れ替えが少なく(みんな長く住むため)安定し、中には空室待ちの物件もあったりします。
これからは少しオーバーですが、お客様は神様ですと言う言葉があるように、入居者様は神様ですと思えるくらいにならなければ賃貸市場から取り残されていくのでは思います。



